「関の氏神様」として地元の人々から愛されている亀山八幡宮
下関の観光スポット唐戸に鎮座しており、市内外から多くの観光客が足を運びます。

また、世界一のふく(ふぐ)の像や日本一の鳥居、さまざまな御朱印など、話題に事欠かない注目の八幡様です。

なんたん
なんたん
有名な八幡様だけど、何の神様をお祀りしているのかしら
つぶた
つぶた
どんなご利益があるのかな

この記事では、亀山八幡宮のご利益、お守りの種類や初穂料、駐車場などについて調べましたので、ご紹介します。

亀山八幡宮の場所、駐車場は?

亀山八幡宮があるのは、下関の中心地。
国道9号線をはさんで、唐戸市場やカモンワーフの向かい側です。
およそ60段の石段を登った小高い場所にあり、境内からは関門海峡を見渡すことができます。

裏手に車参道入口があり、境内まで車で登ることができます。
道がかなり狭いので気をつけてくださいね。

また、一の鳥居のとなりに有料駐車場があります(マリンパークからと)。
そのほか、カモンワーフ、唐戸市場などにも有料駐車場がありますので、唐戸観光とともに亀山八幡宮を参拝できますよ。

所在地:下関市中之町1-1
問い合わせ:TEL083-231-1323
開門:6時 閉門:19時
※毎月1日と15日は5時開門
御朱印、御守受付:開門から閉門まで
御祈願受付:8時半~16時半
駐車場:あり(30台程度)
アクセス:JR下関駅からサンデンバスで5分、唐戸バス停下車、徒歩3分
公式サイト:関の氏神 亀山八幡宮

創建のご由緒は?

亀山八幡宮の創建は平安時代前期、859年(貞観元年)、宇佐八幡宮(大分県)のご分霊を勧請(かんじょう:神仏の分霊を招き迎えること)したことが始まりです。

創建当時、亀山八幡宮がある場所は島でした。

宇佐八幡宮のご分霊を京都の石清水八幡宮に勧請される際、その島に停泊したところ、この地にしばらく祭祀するようにとのご神託があり、社殿を造営したそうです。

その後、大内氏や毛利氏など歴代藩主の庇護を受け、社殿の再建や修復が行われました。
(※亀山八幡宮公式サイト「由緒・御祭神」を参照)

現在に至るまで、「関の氏神」として下関市民の心の拠り所となっています。

何の神様をお祀りしている?ご利益は?

亀山八幡宮のご祭神は、応神天皇・神功皇后・仲哀天皇・仁徳天皇です。

つぶた
つぶた
神功皇后と仲哀天皇の子どもが応神天皇で、応神天皇の子どもが仁徳天皇だよ

応神天皇は武運、出世開運の神。
また、応神天皇の母である神功皇后は、安産祈願や家内安全、学業成就などの神とされています。

そのほか、商売繁盛、事業繁栄、航海安全、受験合格、身体健康、病気平癒、縁結びなどなど、幅広くご利益があるそうです。
境内の旗にも、たくさんのご利益が書かれていましたよ。

御朱印は?

亀山八幡宮では、通常御朱印だけでもかなりの種類の御朱印を頒布しています。

亀山八幡宮御朱印 御初穂料500円
お亀大明神御朱印 御初穂料500円
古図御朱印
(見開き2ページ)
御初穂料1,000円
インスタグラム
フォロワー限定御朱印
御初穂料500円
ヨゲンノトリ御朱印
(亀山八幡宮とお亀大明神の2種類、書置きのみ)
御初穂料500円
お亀銀杏御朱印
(書置きのみ、季節により新緑、紅葉あり)
御初穂料500円

※ヨゲンノトリ御朱印とお亀銀杏御朱印は郵送対応あり
(公式サイト参照)

そのほか、初日の出、節分、建国記念日、さくら、夏越祭など、期間限定の御朱印を多数頒布しています。

また、ふくにあやかり毎月29日(2月は9日)に頒布しているふく御朱印や、年に2回(2月9日・11月29日)のみ頒布される金・銀ふく御朱印もあります。

なんたん
なんたん
ワクワクするような御朱印ばかりと、とても好評だそうですよ
本当にたくさんの御朱印があります!

さらに、亀山八幡宮オリジナルの御朱印帳も頒布しています。
亀山八幡宮とお亀大明神の御朱印を押印済みで、御初穂料2,000円です。

御朱印の種類や頒布期間、郵送対応可能な御朱印については、公式サイト、または公式インスタグラムで事前にチェックしてご参拝ください。

お守りは?

亀山八幡宮では、亀の形の「交通安全ステッカー守」や、リラックマの絵馬や御守、ちりめん生地のかわいいふぐがついたストラップ式の「福ふく守」など、さまざまなお守りが頒布されています。

中でも、もっとも多く頒布されているのが勝守です。

八幡様のご利益である武運がこもった、スポーツの試合、入学や昇進など、人生のここぞという場面で困難に打ち勝つ御守。
県内外からたくさんの方がこの御守を求めてやってきます。

武運長久の八幡様のご利益が期待できますね。

白い御守に描かれている月桂樹は勝利や栄光を、一方の御守の黒色は武勇を意味しています。
白い御守の方がサイズが大きくなっています。

また、2021年秋に、新しい御守が誕生しました。
その名も「ふくまる御守」(下関では「ふぐ」を「ふく」と呼びます)。
かわいいですね^^

御守の種類や郵送対応については、公式サイトをご覧ください。

境内の見どころは?

亀山八幡宮の境内には、歴史の街下関を象徴するような史跡や、詩碑、銅像など、たくさんの見どころスポットがあります。
ここでは、その中のいくつかをご紹介します。

日本一のふくの像

下関は、初代総理大臣伊藤博文による、ふぐ食解禁の地として知られています。

昭和初期、参道東側に「波乗りふくの像」が建立されましたが、金属供出で取り壊されてしまいました。
その後、ふくの像を再建したいという地元の方々により、平成元年、46年ぶりに再建。

毎年ふく漁の豊漁や商売繁盛を、この像の前で祈願しています。

つぶた
つぶた
ものすごく迫力があってびっくりするよ

日本一の鳥居に挟まったボール

亀山八幡宮の一の鳥居は、御影石製鳥居としては日本最大の鳥居です。

この大鳥居の上にある「亀山宮」の額をよく見てみると、「山」の左下の部分に白いボールが埋まっています。
このボールは昭和33年(1958年)から挟まっているそうです。

なんたん
なんたん
60年以上も挟まったままなんですね!

亀山八幡宮近くのガソリンスタンドの方が野球をしていて、その時のボールが鳥居のこの部分にすっぽりとはまったんだとか。

ボールを取ろうにも、高さ12.7mもある日本一の大鳥居(御影石製として)。
取るに取れなくなって、そのままはまっているそうです。

この出来事を験担ぎに、甲子園優勝を目指す高校球児たちがお参りするようになり、亀山八幡宮で必勝祈願をした市内の下関商業が1963年春の選抜高校野球で見事優勝。
そして夏の甲子園で準優勝!
次の年には初出場ながら、早鞆高校が夏の甲子園で準優勝しました!

このことから、高校球児にとって必勝祈願の野球の神様としてあがめられています。

お亀明神、お亀イチョウ

もともと亀山八幡宮のあった場所は島でした。
江戸時代初め、下関の街の発展のため、島を陸続きにする埋め立て事業が行われました。

しかし、関門海峡は流れが速いため工事はなかなか進まず、多くの時間とお金、人命が犠牲になり、海峡の流れをおさめるため、人柱を募るほどでした。

そこで人柱として海峡に身を投じたのが、アバタ顔の遊女、お亀。
お亀のおかげで急流はおさまり、埋め立ては無事に行なわれたのでした。

人々はお亀の功績をたたえ、八幡宮の境内にイチョウの木を植えました。
それが「お亀イチョウ」です。

まとめ

下関の古社、亀山八幡宮のご利益と御朱印や御守、見どころなどについてご紹介しました。

亀山八幡宮は、下関の街の歴史を表すモニュメントや史跡がたくさん残されています。
ふくの像と大鳥居のボールだけではなく、床屋発祥の地碑や金子みすゞ詩碑、亀山砲台跡など、見どころがたくさんです。

ぜひ下関においでの際は、下関の歴史を感じに、関の氏神様・亀山八幡宮にご参拝くださいませ。